超純水は純水から不純物を除いた水

超純水とは、純水からさらに不純物を取り除いた水のこと。
抵抗値が100MΩ・cm程度のものをいいます。
製造方法としては、河川水や工業用水などの水を水の浄化に関する要素技術を組み合わせて、限りなくH2Oに近づけます。
もちろん水の中に溶けているガスも除き「超高純度」に処理します。
超純水の用途としては、半導体ウェハーや液晶表面の洗浄用水や発電用タービンの蒸気発生器用水、医療・製薬産業の精製水や注射用水などです。

超純水、国際的規格はない

超純水とは、用水の水質が極めて高いレベルにあるものをいいます。
ただし、超純水の明確な定義や国際的規格はなく、ひとくちに超純水といっても、グレードはまちまち。
要は使用目的に基づく要求水準を満たすことが、一番大切な条件といえます。
超純水の用途としては、電子工学、原子力発電、貫流ボイラーの復水処理、合成繊維工業、有機無機薬品工業、製薬工業、写真工業など様々な分野があげられます。

超純水の抵抗値と電気伝導率

一般的に使われている水道水には、カルシウムやマグネシウムなどの陽イオンと塩素や硝酸などの陰イオンが微量含まれています。
特に電子部品やIT関連などの部品では、この不純物が影響を及ぼすため、純水からさらに不純物を除いた「超純水」を使用します。
一般的な純水は、抵抗値(1MΩ・cm)が水道水0.005~0.00に対して純水は1,超純水は10。
電気伝導率(μs/cm)が水道水100~200に対して純水1、超純水0.1となっています。

超純水、飲むと死に至ることも

綺麗な水ほど物質を溶かす能力が高いといいますが、超純水をうかつに保存しておくと、容器の成分が考えられないほど溶け出てしまいます。
例えば、アルミのケトルにお湯を沸かせば、アルミニウムがたくさん溶けたお湯を飲むことになるわけです。
もちろん粘膜はただれるし、浸透圧で急速に吸収された血液希釈がおこってひどいときには死に至ることも考えられます。
よって、決して超純水を飲んではいけません。

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